銃声の証明〜尾崎に捧ぐ〜

俺は貧しさの中で生まれ 親の愛も知らずに育った
暴力だけが俺を育てた
街角で娼婦の客をとり 路地裏で薬を売りさばき
だけどそれも俺の仮の姿
ある日 役目をまわされた 火のついたプロジェクトの増員さ
氏ねと言われれば 今の俺には それしか生きる術がない


Woo 無茶な仕様変更が 隣の奴の精神(こころ)をぶち抜いた
Woo 次は俺が倒れる番だ 何も訳など知らないままに


仕様なんて俺には分からない ただ汚いソースだけ貰った
コメントすらどこにも書いてはいなかった
俺はプログラマに育てられ 言われた通りに生きてきた
新卒の時初めてキーボードを手にした
俺にあるのは徹夜と休出だけ リスケが俺の線表を
いつでも正しくさせていた だから今まで生きてこれた


Woo バグを潰すことだけを教えられてきた 俺はプログラマ
Woo オンスケなど生み出せやしない 俺の命はプログラマ


このプロジェクトに携わる人々の一人一人に責任があるなら
このプロジェクトと一緒に 命を共にするんだ


Woo 生きている事に罪を感じることなく生きるプロマネ
Woo お前はこの世のプログラマ 俺を育てたプログラマ