娘誕生

遂に我が娘が誕生しましたよ。
まだ正直実感が湧ききってないのだが、
とにかく娘を抱いて感動したし、何より頑張った嫁に感謝したい。


早産の時期を過ぎ、体重も3,000gに到達しそうな状態になってから、
アクティブに動いたり体操したりして自然陣痛促進に励んでいた嫁の陣痛が始まったのが、深夜の3時頃。
15分だった間隔がだんだん縮まっていき、明朝には10分前後の間隔になっていた。


病院に電話して駆けつけようと思ったのだが、
まだそこまで陣痛の間隔が狭まってないので、予定通り予約時間で診察しますとのこと。


勿論俺は仕事だったが、悶える嫁を放ってもおけないので、
とりあえず半休申請して、嫁に付き添って病院へ向かった。


で、診察を普通に受けたのだが、赤ちゃんの心音に
気になる点があるからと別室に通されて、心音の経過を観ることになった。
チラッと不安がよぎる・・・いや、まさかね。


先生が来て、「心音に気になる所見があるので帝王切開になるかもしれない」と言われ、
俺はともかく初出産の嫁は不安で一杯になりながら、何となく心の準備をしていたところに、
何やら先生や看護婦がバタバタし始め、嫁は何やらよくわからないまま連れて行かれ、
「ご主人はここで待ってて下さい」と言われたので待っていたら、先生が入ってきて
「赤ちゃんの心音が途切れ途切れで危険な可能性があります。
 一刻も早く帝王切開で赤ちゃんを出しますので、手術の同意書を書いて下さい」と言われた。


いや待ってくれ。俺の頭は状況についていけてない。
嫁も何気なく送り出してしまい、唯一かけれた言葉は
アンジェリーナ・ジョリーだって帝王切開だから大丈夫!」だぞ。


しかも、同意書には「こんな色んな危険があるけど同意してね」と
感染症の危険やら何やら恐怖のリストが沢山並んでいるではないか。
よく分からないが、もう先生や看護婦を信じるしかないとサインした。


2時間待たされると聞いたので、余計なネガティブ妄想しないようにもう無心でソリティアしたさ。
しかし45分もしたころ・・・


「まだ手術は途中ですが、元気な女の子ですよ!お母さんも元気です!」


うお!早くね?w


どうやら、ヘソの尾が首にぐるぐる巻きになっており、呼吸を遮っていたとのこと。
このまま放っておいたら危なかったみたい。
何にしても母子ともに無事で良かった。


でも、我が娘は凄いと思う。

  • 休みの深夜の陣痛だったので俺が居て、一緒に病院に行けた。
  • 俺が居たから手術の同意書が即時に書けて手術ができた。
  • 一週間も早く陣痛が来たおかげで、ヘソの尾の件が検知できた。

という偶然だか必然だかを自らの運命で引き寄せたのだ。
まさしく異能生存体だ!すごいぞ俺の娘!


嫁も娘も頑張った。
そして俺は眠いのでそろそろ寝る。