プレタポルテ
業界の裏側好きなロバート・アルトマン監督作品。
本作は、ファッション業界の裏側というか表側というかを描いている。
実際にコレクション会場から撮影されたシーンも多く、実在のデザイナーやモデルも出演している。
まぁ、俺は見ても全然分からないわけだがな。
作品としてはそれなりだが、個人的にこういう映画は観ててあんまり楽しくないね。
何かノンフィクション混じりな感じのするやつはさ。
あと、ラストのステージも個人的には取ってつけたような感じでいただけない。
ネタバレだが、「これがファッションの到達点です」「ファッションに対するアンチテーゼです」
とか言いながら、全裸ショー(妊娠中のモデルまでもが)が展開され、
「何を着るかではなく、どう着るかだ」というメッセージで締めくくられる。
メッセージ性があるようでいて、実はたいしたヒネリがあるわけでもない。
服なんて全裸からの脱皮から始まったものだろうし、それを多様なデザインで楽しむのがファッションだろうに、
全部脱いでファッションも何もなくなった状態でアンチテーゼもクソもあるかと。胸毛にでもブランドロゴ彫っとけ。
リポーター役のキム・ベイシンガーが「みんなイカれてるわ!」と番組放り出して立ち去る姿に激しく同意した。
まぁ、感想は置いておいて、一度観る価値はあるかなと思う。
ファッション業界に少しでも興味がおありなら。
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