ユナイテッド93

観てきたーよ。独りでな。。。
3連休の谷間の朝っぱらだからか、娯楽作品ではないからか、
年配の少数PTばっかりで、全体的にガラ空きですた。


以下ネタバレな。


事実(らしきもの)を描いた点はすごくよかったと思うし、30過ぎの男が独りでピーピー泣きながら観てたけども、
映画作品として面白いか(っていうと語弊があるが)といわれると、ちょっと微妙。
ドキュメンタリー風とまではいかないけど、乗客(テロリストすらも)を均等に描き過ぎて、
感情移入しにくいし、ちょっと淡々とし過ぎてた気はする。
乗客の勇気と、テロへの怒りと、平和ボケした人間の有事の際の瞬発力の無さは伝わってきたけどさ。


やっぱりちょっと違和感があったのは、テロリストの方が多少感情的な部分まで描かれてた点なんだよね。
オープニングもハイジャック犯たちが礼拝をしているところから始まるし、
事を起す際にもためらっているようなシーンがあったし、最後の墜落の際も「神よ、私をお守り下さい!」的だったし。


いや、別にテロリストを人でなしの完全悪にしろとは言わないけど、
あの悲劇を映像化することを遺族に承諾させたにしてはあんまりな作りじゃないかと思ってしまった。
「テロリストだって人間なんです。葛藤しながらやったんです」っていう雰囲気が、
乗客の勇気や悲しみと同じくらいのレベルで感じられた点はやっぱり違和感を感じるな。


あと、最後のスタッフロール見てたら、キャストのところに俳優の名前じゃなくて、
「HIMSELF」とかって書いてあるんだよね。つまり本人。この映画の本気度を感じたよ。。。


とりあえず観れてよかったと思う。久し振りに泣いたしさ。