家政婦のミタ〜残念な最終回

ここ数回の展開からすると、あまりに地味な最終回だった。
また、三田はサンタと読めるとか、うららがみんなの不幸を被ってたとか、
ちょっとメルヘンというかオカルトに持っていったのも、ちょっとチープだと思う。


ただ、まぁ大筋はあんなもんで良いかとは思う。


しかし、三田が母親を引き受けた後の子供たちの豹変ぶりは何だろう。
この数回で三田を守るだの幸せにするだの何だのいいながら、
うららを阿須田家に戻し、自分は去ろうとする三田の態度にも気づかず、
「家を乗っ取る」だの「裏切る」だの、何という背信


子供たちは三田に何を期待したんだろう。
実は三田の態度はそんなに変わってない。無感情で正論を言っていただけ。
それが、第三者の家政婦から母親という立場に変わり、家計や躾に口を出した。
ただ、それだけだ。


それは、仮に三田が去ろうとしていなかったとしても、
さして変わらなかったんではないかと思う。


結局、子供たちは母親の立場で家政婦をして欲しかっただけだ。
基本的には干渉せず、家事を完璧にこなし、頼み事は何でも聞き、たまに良い事を言ってくれる。
三田がそうではなくなったから拒絶し、追い出した。
単純に自分たちの損得勘定とは言わないが、少なくとも三田の感情を理解しようとはしなかった。
それはこれまでドラマで描き続けた三田と子供たちとの信頼関係を否定してしまうものだ。
最後の晩餐でまた助けるだの何だの言っていたが、追い出しておいて何を言うか。


せめて、三田の真意に気づくのは長女であるべきだったと思う。
三田の態度の豹変ぶりを理解しようとし、その上でうららを選ぶような展開にすべきだった。


俺的には最終回で台無しだ。