「白痴」よみおわたー
一体いつから読み始めたのかもう考えたくもないが、やっと読み終わった。
次は「白夜」の予定。
さて、簡単に「白痴」の紹介を。
主要な登場人物はこの辺り。
- ムイシュキン公爵・・・平たく言えば高橋しんの「いいひと。」だが、すぐ興奮して失神する。
- ナスターシャ・フィリッポヴナ・・・金持ちに汚され続けた薄幸の美女。ヤンデレ。
- アグラーヤ・・・良家の美しきお嬢様。典型的ツンデレ。
- ラゴージン・・・ナスターシャを愛する狂気のお方。公爵とは「北斗の拳」でいうところの強敵(とも)。
公爵・アグラーヤ、ラゴージン・ナスターシャという二つのカップルを中心に物語は進行するが、
ナスターシャは公爵に精神的な救いを求めており、かつ公爵も不幸な彼女を救う使命感に燃えているため、
ドロドロの愛憎劇になっている。ラストも全員悲惨で、ロクな終わり方しない。
日常ストーリーは、「いいひと。」みたいなものだと思っていい。
お人よしの公爵が、純真な心で周囲を幸せに・・・いや不幸にしていきますw
まぁ、何と言っても注目は、公爵の居候先の娘「ヴェーラ」だね。
ドストがロリだと言われる所以は「主人公に(ヒロイン以上に)安息を与えるょぅι゙ょが登場する」こと。
「罪と罰」のポーレチカのように、ここでも癒し系ょぅι゙ょが登場します。
ヴェーラはょぅι゙ょってほどでもないが、でもまぁ十代の少女だろう。
あとは、肺病病みで死にかけてる上に電波出てるイッポリート萌え。
自殺しようとして失敗したり、色々とヴァラカしてくれます。
「自分は死にかけだが、長生きできる他人よりも小さいことしか成しえないわけじゃないぉ!」
と電波告白中に咆哮するところは痺れたね。生き方は一番恰好いいかもめ。
ネタバレはしないが少し書こう。
公爵にとって二人の女は夢現(ゆめうつつ)だったんだと思う。
ナスターシャは夢、アグラーヤは現。そんな気がした。
と、意味深に締めてみる。