デビルマン

映画観て原作読みたくなったので、全巻揃えてみた。
あの映画が先で、原作があとって稀有なケースかもね。


いやはや、人間が狂い出す5巻からはもう救いようがないね。
猜疑心に苛まれ、牧村家を襲撃する人間の顔の、まぁ何と醜いこと。
人間って怖いよねー。了は確か作中で
「生態系で人間だけに天敵がいない。否、それがデーモンだ」って言うけど、
「人間の天敵は人間だ」って、月並みながら思ってしまった。


追い詰められた人間の狂気と言えば、思い出すのは、楳図かずおの「漂流教室」。
小学生がペストにかかった仲間を焼き殺したり、食料がなくなって共食い始めたりと、
こっちも恐ろしくて夜も寝れない作品だが、何か似たものを感じた。


原作をしっかり読んだ上で、冷静に、あくまで冷静に
もう一度、映画の「デビルマン」を観てみたいと思う。
棒読みの台詞とか、ショボい特殊効果とかは置いといて・・・置いとければな。